宮城で新規感染率急増「10万人あたり3人」と全国ワースト

宮城で感染者“急増”の理由 専門家が解説 「宮城はハブ」「3月11日」行き来増え…今後の見通しは?

仙台放送 2021年3月17日 水曜 午後7:52

3月16日時点の人口10万人あたりの新型コロナウイルスの新規感染者数で、宮城県が「3人」と全国でワースト1位となりました。専門家は宮城県内で急増した理由について、宮城が人が集まりやすい場所と指摘しています。

これは、12月下旬からの宮城県内の新規感染者数の推移。時短要請を解除した2月8日には、新規感染者がゼロとなるなど減少しましたが、3月に入り感染者が急増しています。

東北大学大学院の小坂健教授は、急増した理由について複合的と前置きしたうえで、「宮城は人が集まりやすい場所」であること、加えて東日本大震災の発生日「3月11日」にも注目しています。

東北大学大学院 小坂健 教授

「宮城県は人が行き来するハブだと思います。他の県より感染が一旦入ってしまうと起きやすい。首都圏からも往来も多い。3.11もあり多くの人が行き来があり、宮城県で増えてしまった可能性がある」

また感染経路が分からない感染者が増えている点について、2月23日から再開した、「GoToイート」食事券の販売も影響した可能性があるといいます。

東北大学大学院 小坂健 教授

「単に人が増えているのではなくて、かなりお店が賑やかになったなという印象。この感染症の場合、多くの人が無症状のまま感染をさせてしまう。感染が目に見えない形でつながっている。一定の人が増えると症状がでたり、PCR検査を受けて分かったりとなる。今、見つかっているのは氷山の一角とまで言わないが、もっと感染は地域に広がっていると考えないといけない」

さらに今後の見通しについては、次のように話しています。

東北大学大学院 小坂健 教授

「厳しい対策をとる必要がありますが、対策をとっても1、2週間、場合によっては3週間くらい、目に見える下がり方が見えない場合がある」

小坂教授は、増加傾向に歯止めをかけるためには、改めて個人の意識が問われていると呼びかけます。

東北大学大学院 小坂健 教授

「マスクを外した状態で、多くの人と会話する状況をいかにして減らすか。従来やってきたことと変わらない。油断する隙を作らない。隙を作らないように県や市が対策を決めていくことが必要」

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Posted by sheltie