バリュエーションと弱気相場の長さや持続性との間には、歴史的な相関関係がほとんどない?
今年に入って、米国の株価が頭打ちになっていることを気にしてる人も多いと思います。
そんな中、ウォールストリートジャーナルに興味深い記事が載っていました。
当たってるかどうかはわかりませんけれども、それほど遠からずと言う感じもします。
導入部分
多くの投資家は、現在の株式市場が過大評価されていることを受け、次の弱気相場が始まった場合、長く深刻なものになることを懸念している。
しかし、バリュエーションと弱気相場の長さや持続性との間には、歴史的な相関関係がほとんどないことを知れば、驚きと安堵(あんど)感を覚えるかもしれない。
1900年以降で最も長い弱気相場の開始時は、最も短い弱気相場の開始時と比較して、さほど過大評価されていなかったことを考えてみればいい。
筆者が言及しているのは、1939年9月と1998年7月に始まった弱気相場だ(ネッド・デービス・リサーチ調べ)。前者は3年近く続き、後者は2カ月足らずで終わった。
結論部分
強気相場がいかに脆弱(ぜいじゃく)で、投資家の風向きの変化に左右されやすいかに気づかされる。
したがって、現在の株式市場が、過去に実証された数多くの指標に照らして過大評価されているとしても、次の弱気相場が特に長く、深刻なものになるとは限らない。
それは、投資家の心理に少なからず左右されることになる。そして、それは慰めになるかもしれないし、ならないかもしれない。